私は、門下生のみんなが本気になっている顔を見るのが好きです。
「ああ、今まさに成長しているな」
と感じるからです。
4月2日(日)は、静岡県富士市立富士川体育館にて、常心門第39回西日本少年少女選手権大会がありました。
西日本の常心門門下生である小学生・中学生が一同に集まり、全国大会への出場権をかけて競技します。
長久手支部からは、計43名の選手たちが出場しました。
私は審判をしながら、みんなの本気の顔を見ることができました。
嬉しい思いをした選手もいると思いますが、ほとんどの選手は、悔しい思いをしたのではないでしょうか。
負けて悔し泣きしている選手を見て、「良い経験をしているな」と思って見ていました。
本気になっているからこそ、涙が出るほど悔しいのです。
大会に出場する選手たちは皆、自分の勝利をイメージしています。
でもなかなかそれは叶いません。
子供たちにとって、今大切なのは勝負に勝つことよりも、その後の変化です。
悔しい経験の中で、なぜ勝てなかったのか?どうしたら勝てるのか?という疑問を自分に問いかけます。
そこから自分の中で答を出して、次の行動に出る。
また次の大会での挑戦につなげる。
その変化を続けることで、人間的な成長と未来の勝利が手に入る。
大会は、成長の場です。
それは、本気になって、それまで積み上げてきた練習の成果を発揮しようとする場だからです。
さらに、悔しい思いをしたみなさんには、もう一つ成長するチャンスが与えられているのです。
大会後のバスの中で、そこにいる選手たち一人一人と話をしました。
みんな、子供ながらに感じたことを話してくれました。
悔しい思いの中で、みんな自分の次の行動を見据えていました。
そして、「大会に出て楽しかった」と言ってくれました。
次の成長が楽しみです。 (文:水田洋平)
大会成績
【型の部】
小学1・2年生 敢闘賞 渡邉ひなた
敢闘賞 伊藤文武
小学3・4年生 準優勝 五十君莞太
第3位 浅井翔守
敢闘賞 瀬谷健太朗
小学5・6年生
優勝 植木和幸
敢闘賞 井川華
中学生女子 第3位 伊藤楓菜
敢闘賞 加藤麻友香
敢闘賞 川合みひろ
小学生団体型 準優勝 長久手A(植木和幸、水田雄大、瀬谷健太朗)
敢闘賞 長久手D(浅井翔守、五十君莞太、浅井慶太)
中学生団体型 第3位 長久手A(川合みひろ、加藤麻友香、伊藤楓菜)
敢闘賞 長久手B(水田晃輔、桑野尊斗、太田凱斗)
【組手の部】
小学1・2年生男女 第3位 水田蒼野
小学3・4年生男子
優勝 五十君莞太
第3位 浅井陽翔
敢闘賞 松本大河